シンポジウム1 地域包括ケア時代における歯科の情報連携はどうあるべきか
 鈴木先生と私、森本が座長を行い、次の4名の先生にお話しいただきました。
「在宅歯科医療の現状と地域医療連携」 細野 純先生
「千葉県柏市における歯科と他職種との連携並びに情報共有の在り方についてー
柏市歯科医師会の取り組み」金剛寺 高広先生
「ICTを利用した医療情報ネットワークの概説と歯科の役割」松本 武浩先生
「地域包括ケアシステムにみる歯科医療機関の参加とICTの利活用について」杉山
茂夫先生

 参加者は166名の会場でしたが、おそらく100名近くの参加者をいただきました。

 課題研究会シンポジウム担当者として、担当したセッションの流れをまとめると
細野先生には、今後の医療体制が包括支援に移っていくなかで、歯科医が取り組
まなければならない喫緊の問題でありますが、大学では、食に関する授業もほと
んどなく、在宅歯科診療に取り組む歯科医がなかなか増えない現状の中で、実際
に対応されている現場でのお話をいただきました
 次に、金剛寺先生には、市を挙げての包括支援事業として、多職種との連携を歯
科で行う上で、腐心され、実際に対応されている柏市歯科医師会の取り組みをお
話しいただきました。特に「在宅医療多職種連携研修会」と「顔の見える関係会
議」というソフト部分の共有があって、初めてうまくいくということをお話しい
ただきました。
 続いて、松本先生より長崎県の「あじさいネット」の概説と今後の展開について
お話しいただき、その中で現場でも医科と歯科の連携が求められれていることよ
り、このあじさいネットを使い、より良い形に高めていくことができるのではな
いかとお話しいただいたように思います。
 最後に杉山先生より日本歯科医師会の医療情報に関わる今後の取り組みのうち、
HPKI、医療等ID、NDBを中心に、日本医師会、日本歯科医師会の最近の動きを含
めてお話しいただきました。
 演者の先生方の力量に救われ、内容が単なるICTのシステムの話ではなく、現実
に現場で何が求められているかより、ICTがどのように貢献できるかというよう
な展開でお話が進んで、手前味噌ではありますが、本当に良いセッション
になったと考えております。


(ML[dhis 93] ご報告とお礼(Re: Re: 第36回日本医療情報学連合大会の歯科セッション・勉強会のご案内)
日本医療情報学会「歯科医療情報における交換・連携に関する研究会」代表幹事 森本徳明 先生のメール
より抜粋)