ワークショップ2 歯科における医療連携とそれにかかわる個人情報保護と共通ID
比嘉先生の歯科の地域・在宅医療の実情と歯科医師会としての取り組みを、沖縄
県の例をもとにお話ししていただき、今までの歯科診療所の対応とは違うものが
必要であることをお話しいただきました。
山本先生におかれては、個人情報保護と医療等IDについて、現在の方向性や流れ
について、法律・通知の問題点等も指摘しつつ、なにがこの本質で重要なことか
を、非常にわかりやすくお話しいただきました。
石川先生におかれては、冨山先生がお話の予定であった地域連携の実証実験につ
いて触れていただいた後、三師会で制作した「かかりつけ手帳」についてご説明
いただきました。情報共有のためにITを使うということは有効な手段ではあるが、
まずはどのような情報を共有できるか、する必要があるか、アナログ的な方法で
あっても、関係者の間で、現場で患者さんのためになるような下地づくりが重要
であるとの示唆をいただきました。
総合討論においても、「データはただためていても役には立たず、診断等に供し
た重要なデータのマーキング・抽出・サマリ作成等が必要である」「すべてをデ
ジタル化しなければならないと先に考えるのでなく、デジタル化する必要のある
ものをデジタル化する」など非常に有益な情報を参加者の皆様よりいただけたと
思います。

(ML[dhis 77] 御礼(Re: Re: 第35回日本医療情報学連合大会の歯科セッション・勉強会のご案内(第2報))
日本医療情報学会「歯科医療情報における交換・連携に関する研究会」代表幹事 森本徳明 先生のメール
より抜粋)