第9回日本医療情報学会 春季学術大会(シンポジウム2005)
ワークショップ4
タイトル:「歯科分野の保健福祉医療情報の標準化に関する現状と展望」

座長:森本 徳明 先生(矯正歯科 森本)
佐々木 好幸 先生(東京医科歯科大学歯学部附属口腔保健教育研究センター)

--------------------------------抄録-------------------------------------
 「歯科分野における保健医療福祉情報の標準化に関する研究会」では、昨年秋
の「第24 回医療情報学連合大会」で開いた「歯科分野における保健医療福祉の標
準化の総括と今後の展望」と題したワークショップで課題研究会としての3 年間
の用語の標準化に関するとそのデータの交換様式に関する研究・実装の活動のま
とめと今後われわれが解決すべき問題を物流システムとレセプト電算システムを
テーマに議論を行った。
 本年度からも、昨年度までの経験をもとに歯科の保健医療情報の標準化に関し
て研究発表をしていく予定であるが、特に2006 年度中に実装を目指している歯科
のレセプト電算システムに当面のテーマを絞り、用語・コードの標準化とデータ
の保存・伝送方式の標準化を中心に提案していきたいと考える。
今回のワークショップでは、昨年秋より進展した内容を中心に発表をいただき、
それをもとに討論を行うこととした。
 まず、用語・コードの標準化に関してMEDIS-DC の標準化委員会の歯科分科会
委員長の斎藤孝親氏より前回からの作業の進捗について報告をいただく。そして
森本徳明氏より前回提案したレセプトの電算方式に関して医科との整合性を含め
た検討状況について、歯式の伝送形式・コード化についても改めて考察する。
次に、医科に比べて標準化の作業が進まない歯科材料に関して、病院システム
において歯科の物流システム構築中の玉川裕夫氏より、標準化作業の困難な点、
導入作業上の問題点とそれに対する対策の考え方を中心に再度整理いただく。
さらに、歯科診療情報の記述書式等に関して、標準的電子カルテ推進委員会委
員および同関連研究に携わった廣瀬康行氏から、氏の一連の研究内容を紹介いた
だきながら、今回のテーマに関する考察を深めていきたい。
 上記の話をもとに、歯科特有の解決すべき問題を整理しつつ、歯科のシステム
に導入していく方策を探るための討論を行う。
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