PDF version

1-K-2-4 ワークショップ / 歯科の標準化の方向と進捗状況について

DICOM:歯科領域への応用

○成澤 英明

昭和大学歯科病院歯科医療情報室

DICOM:application for dental field

Hideaki Narusawa

Division of Dental Informatics, Showa University Dental Hospital

Abstract:

Keywords: DICOMDentistryStandardization


1. 概 要

 DICOM1)2)とはDigital Imaging and COmmunication in Medicineの略であり,医療画像と通信における標準規格として制定されたものである.デジタルX線装置の普及にともない,各社独自規格で保存管理していたのでは,デジタル化のメリットが生きてこない.すなわち,撮像された画像が他社システムで見ることができないのでは利便性が低く使い物にならないのである.
歯科では,X線画像データのデジタル化は遅れており,日本ではやっと普及の兆しが見えたにすぎないが,口腔内写真に関してはデジタルカメラでの撮影が急造しているように思われる.
jpegで保存された画像には,患者名や撮影目的など,医学的に必要な情報は全く含まれていないため撮影後ただちにこういった情報を付加して管理する必要がある.
jpegは汎用規格であり,ありとあらゆるコンピュータシステム,場合によっては携帯電話ですら見ることができるが,付加情報を持つことができないので別途管理する必要がある.
DICOMは,こういった付加情報を含むため,撮影された機械から電子カルテへ[自動的]に取り込むことが可能になる.
今回のワークショップでは,放射線学の専門家ではなく情報学的な見地からのDICOMの有用性及び問題点を考察する.

参考文献

[1] http://www.jfcr.or.jp/DICOM/

[2] http://www.medis.or.jp/~isac/DDDF_TOP.HTM